スパークリングワインの基礎知識
パーティでよく提供されるお酒として、スパークリングワインが挙げられます。
さっぱりとした炭酸が入っていて喉越しもスッキリとしたスパークリングワインは、夏場はもちろんお酒が苦手な方でもその味には非常に親しみやすいでしょう。
ですが、スパークリングワインがどのようにして造られているのか、本来はどのような味わいがあるものなのか知っていますか?
実はスパークリングワインは炭酸水やジュース、そして他のワインともまた違った醸造方法で造られているんです。
今回は、スパークリングワインの基礎知識についてまとめますね。
そもそもスパークリングワインとは?
スパークリングワインとは、炭酸が入ったワインのことです。
一度出来上がったワインに炭酸を入れるためにさらに工程を増やすことで出来上がるワインで、白、赤、ロゼ、様々な種類のワインのスパークリングが存在します。
ただ、炭酸は冷やして美味しく飲むことができるのはワインでもジュースでも同じこと。
そのことから、同じく冷やして飲むことで旨味が増す白で造られることが多いですね。
特に白身魚など、一般的に白と合わせると相性が良い料理に相性が良いですが、軽い飲み口であることから、甘みの強いデザートワインとして提供されることも多いです。
また、ジュースで例えるところの「強炭酸」「微炭酸」のように、スパークリングワインもその銘柄によって発泡性の度合いが変わってきます。
優しい口当たりの弱発泡性ワイン、スッキリ飲める強発泡性ワインはその銘柄によって異なるので、炭酸の強さで好みのスパークリングを見つけてみるのも良いでしょう。
シャンパンとスパークリングワインの違い
皆さん、スパークリングワインとシャンパンの違いについて説明できますか?
スパークリングワインは日本人にも馴染深いワインの一種ではありますが、実際のところこの2つを混同して認識している方も多いです。
実は、スパークリングワインには様々な呼び方があり、ブドウの品種や産地、製法などによって名前が異なります。
シャンパンもそのひとつで、シャンパンは広義で言えばスパークリングワインのひとつです。
フランス・シャンパーニュ地方で、定められた品種、醸造方法で造られていることなど厳しい基準をクリアしたものがシャンパンとして出荷されます。
ですので白のスパークリングワインだからと言って「シャンパン」だと思い込むのは、大きな勘違い。
実はシャンパンだと思って飲んでいるそれは、ただのスパークリングワインだったという場合も非常に多いです。
余談ですが、特別な名前こそ付いていないものの、白ワインが多く生産されているニュージーランドにも、安価で美味しいスパークリングワインが多く存在します。
醸造方法について
スパークリングワインの醸造方法は大きく分けると「ワインを造る」工程と「炭酸を入れる」工程に分けられます。
この「ワインを造る」工程については、赤、白、ロゼとワインの種類によって異なるのでそちらを参考にしてみてください。ここではワインに炭酸を入れる工程について解説いたします。
炭酸を入れるのは熟成中が終わってボトルに詰められた状態で行われます。ワインのなかにショ糖と炭酸ガスを発生させる酵母を入れ、数年もの間発酵させます(第二次発酵)。
これによって少しずつ、ワインのなかに繊細で上品な泡を発生させることができます。
炭酸ガスが発生したスパークリングワインのオリ(雑味や淀み)を除去して最後に味を整えるために炭酸を入れる前のワインやショ糖、リキュールなどを加えて完成です。
基本的には以上のような造り方ですが、スパークリングワインの醸造方法は地域によって様々な違いがあるので、こちらはあくまで一般例としてご紹介いたします。
まとめ
- ・スパークリングワインは飲みやすく、高級感がある味わい
- ・使用するワイン、発泡の強さで様々な違いが生じる
- ・シャンパンをはじめ、スパークリングワインは各国に種類がある
スパークリングワインはワインのなかでも特に人気があり、ワインやお酒が苦手な方でも美味しく飲むことができるワインとして知られています。
その醸造方法も、ただ炭酸を入れれば完成というわけではなく、炭酸とワインを美しく調和させるために、非常に繊細に工程を踏んでいるんです。
ニュージーランドワインにも美味しいものは数多く存在します。基礎知識を踏まえた上で、ぜひ美味しいスパークリングワインを味わってみてくださいね。
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